「打ち上げ花火下から見るか?横から見るか?」
夏の青春のアニメ。下から見ると横から見るが一見よくわかりません。もしあの時私がという後悔よくありますよね。それについて考える過去を回想する恋愛物語です。恋愛において過去を変えたいあなた!是非この機会にこの作品を楽しんでみてはどうでしょう。
登場キャラクター・声優
主人公:乃川なずな【声優:広瀬すず】
典道と同じクラスの中学一年生です。クラスのマドンナ的存在です。母親が駆け落ちをしてその時に出来た子供です。不幸で父親を亡くしますが、その次の年に母親が再婚します。母親に反抗的になってしまいます。もうすぐ、その再婚相手のところに引っ越しします。
島田典道【声優:菅田将暉】
なずなと同じクラスの中学一年生です。なずなの事を秘かに好きですが、周囲には隠しています。祐介の友達でよく二人で遊んでいる。
安雲祐介【声優:宮野真守】
典道となずなのクラスメイトです。幼馴染であり、親友である典道になずなに今度告白すると発言します。
あらすじ
なずなはプールで泳いで勝った方と今日花火大会に行くと決めていました。
だが、典道は祐介に負けてしまいます。祐介はなずなから誘われるが行きません。代わりに典道が変わりに来ないことを伝えると、本当は典道と行きたかったと告白します。
何で負けてしまったのと典道を責めます。そこでお母さんに連れて帰られます。典道はなずなからもらった不思議なガラス球を投げます。そうすると時が戻ってもう一度泳ぐところからやり直せるようになっています…
感想
この物語はなずなに恋をする男の子の心の動きをよく表現できています。
なずなにで会えて今まで秘かに思っていた恋心がどんどん表に出てきます。
まずは祐介になずながとられてしまう時の悔しい思い。そこで取り返したいと思いガラス球を投げます。
そして、二回目なずなと一緒に駆け落ちしようとするとき、なずなは親に連れていかれてしまいます。そこでなぜ自分は親を振りきれなかったのか後悔し、またガラス球を投げます。
三回目は電車に乗っていると同級生に出会ってしまい、また親にも追いつかれてしまい連れ帰られてしまいます。そこでもガラス球を投げます。
ガラス球を投げるたびに花火の見え方が違います。そうして典道は花火が丸く見えないと現実の世界ではないと言います。でもなずなはどんな世界でも典道君と一緒に居られたらいいと言います。
その見え方の違う花火をだして、異世界(外国や他の遠い都道府県)に行っても一緒に居たいという気持ちを大切にすることの大切さを感じることができます。
笑えたところ
笑えたところは2か所ありました。
最初は祐介と典道がプールに行った時なずながいて、祐介が「なずなと会ったらうんこしたくなった」と言ったところです。下品な言葉についつい笑ってしまいました。
二箇所目はなずなと典道が電車に乗っている時、典道が少ない語彙力で何かを表現しようとしているところがあります。
そこでなずなに「語彙力少な!?」っと言われているところが面白かったです。
ドキッとしたところ
ドキッとしたところは恋愛ものの映画の為たくさんありました。
まずなずなが「典道と行きたかった」と言ったところです。本当は典道と行きたかったと思っていたのなら典道にもチャンスがあると思い典道頑張れ!と思いました。
そして電車で母親から引き裂くとき手を振りほどいてなずなの手を引いて電車に乗ります。そこでもかっこいいと思いました。
そして、同級生たちに見つかりそうなときなずなを押し倒し隠れます。その二人の距離の近さに萌えました。
そして最後二人が池で泳ぐシーンがあるのですが、なずなにで会えてよかったと言いながらキスをするシーンドキドキしました。
最後に「私たちまたどこかで出会えるかな」と言ってシーンが変わり二学期の先生が名前を呼ぶところで、島田典道君と呼んでいなかったため、「あっ二人は結ばれたんだ」と勝手に良い方に解釈する私でした。
主題歌・挿入歌
なずなが劇中で歌う松田聖子の瑠璃色の地球があるのですが、何年も前の曲なのに歌詞が今回の映画の内容と類似しているところがありとても印象的でした。
歌詞の中で「夜明けの来ない夜は無いさ あなたがぽつり言う 灯台の立つ岬で 暗い海を見ていた」とある灯台も海も映画に出てくる重要なキーワードの為この歌もキーポイントであります。途中ガラスの向こうのとあるのですが劇中のガラス球とこだまします。そこもキーポイントです。
主題歌はDAOKOと米津玄師のコラボレーションの「打上花火」です。DAOKOは東京出身のラップシンガーで15歳の時にニコニコ動画で投稿した楽曲が注目を呼びアルバムをリリースしています。1997年生まれの現在21歳です。
声優について
声優は乃川なずなが広瀬すずという静岡出身の20歳の女優で声優は「バケモノの子」に次いで二回目だそうです。
さわやかな若い感じで元気の良い感じの女の子を表現できていると思います。
島田典道は菅田将暉が担当していて大阪出身の25歳の好青年です。
声優は今回初めてですが、恋を始めてした初々しい感じの男の子をよく表現できています。「共食い」でアカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
最後に
この物語は、一人の女の子なずなと典道の恋物語を題材としています。
典道はなずなの事を秘かに思っていたが好きと言う時は無いが好きという言葉を行動で表現しています。
なずなもそのことをわかって典道君が好き、私たちまたどこかで会えるかなと意味深な発言をします。
なずなは血のつながらない父との再婚の為引っ越さなくてはいけません。その生活をしたくなかったため、典道に駆け落ちしようと言います。最終的に駆け落ちをしたか言ってませんが、典道が二学期いないことを想像すると二人は駆け落ちしたのかなとみている人は思ってしまいます。
過去を振り返りながら、過去を修正し、二人がうまくいくまで前向きに頑張る男の子が描かれていて、もし息子が生まれたら見ないだろうけど見て欲しいなと思う映画でした。