新しい年が始まり、新年の目標を立てようとする時に思い出す映画がこの「ブリジット・ジョーンズの日記」。
新年に今年こそはダイエット、そして素敵な恋人を見つけよう!と決意して日記をつけ始めたさえないアラサー女性・ブリジットの、恋に仕事に懸命な姿が共感を呼んだ大ヒットラブコメディです。
公開は2001年と今から18年前の作品ですが、女性の永遠のテーマ・恋を時にはコミカルに、時には切なく描き、いつ観ても全く色あせることのないラブコメディの名作です。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』
【原題】BRIDGET JONES’S DIARY
【公開日(日本)】2001年9月21日
【監督】シャロン・マグアイア
【脚本】ヘレン・フィールディング/アンドリュー・デイヴィス/リチャード・カーティス
【原作】ヘレン・フィールディング「ブリジット・ジョーンズの日記」
【出演】レニー・ゼルウィガー/コリン・ファース/ヒュー・グラント/ジム・ブロードベント/ジェマ・ジョーンズ
あらすじ
出版社に勤めるブリジット・ジョーンズは独身、恋人なしの32歳。
実家で開催された新年のパーティで弁護士のマイク・ダーシーを紹介されますが、マイクの着ているダサいセーターに幻滅。
しかもマイクの口から聞こえてきたのは明らかにブリジットの悪口。
実家を後にし、アパートに帰ったブリジットはこのままではダメだ、今年こそはお酒とタバコを減らし、ダイエット。
そして堅実な恋人を見つけようと決意します。
しかし一番ひっかかりたくない男、プレイボーイの上司・ダニエル・クリーヴァーと急接近。
ついに一夜を共にしてしまいます。
密かに憧れていたダニエルと恋仲になったと思い込んだブリジットは有頂天になりますが、幸せな時間はつかの間、ダニエルにはララという彼女がいることが発覚します。
傷心のブリジットはテレビ局に転職しますがそこでも失敗続き。
しかしそんなブリジットを優しく見守るマークの姿に気がつきます。
復縁を迫るダニエルとマークの間で揺れるブリジット。
果たしてブリジットの恋の行方は…
ドジでおバカなブリジットは身近なヒロイン!
ドジでおバカなブリジッド。
おまけにおデブで酒豪のヘビースモーカー。
決して世の男性に受けの良い女性ではありません。
そして同性でも目を覆いたくなるような失態や失敗続きのブリジット。
でもブリジットの魅力は
何事も決して投げ出さないバイタリティ。
決して卑屈にならず何があってもポジティブシンキング。
失敗も笑顔で乗り切るブリジットはとってもチャーミング。
そして絶世の美女でもなく、ごくごく普通の、いえもしかしたら普通以下?のちょっとさえない女性ブリジット。
そんなブリジットはとても身近に感じられるヒロインです。
2枚目のダメ男を演じれば世界一!?ヒュー・グラントの魅力が全開。
プレイボーイの上司ダニエルを演じたのはラブコメの帝王ヒュー・グラント。
今ではナイスミドルなおじさまになったヒュー・グラントですが、当時の彼は今より若く、今より痩せていて、個人的にはヒュー・グラント史上最高にカッコいい時です。
そして愛すべきダメ男を演じれば右に出る者はいないと言われるヒュー・グラントですが、今回のダニエル役は女性の敵とも言える憎むべき二股男。
恋人がいながらブリジットにちょっかいをかけた挙句、恋人と婚約。
ブリジットを傷つけたかと思えばやっぱり君が忘れられないとブリジットに復縁を迫り、おまけにマークの元妻を寝取った過去を持つ典型的なクズ男。
女性からは総スカンを食らいそうなダニエルですが、そこはやっぱりヒュー・グラント。ヒュー・グラントが演じれば、仕方ないなぁ・・・とクズ男も許してしまいそうになるこの不思議。
女心をガッチリつかむ英国紳士コリン・ファース。
そしてブリジットを巡りダニエルと火花を散らす弁護士・マークを演じたのはコリン・ファース。
「英国王のスピーチ」「キングスマン」シリーズなどで知られるコリン・ファースですが、このマイク役で彼にハートをつかまれた女性も多いのでは?
一見、女心も解さない堅物に見えるマーク。
でも実はしっかり女性の心をつかむ術を身につけていました。
失敗続きのブリジットにありのままの君が好きだと告げたり、雪の中下着姿で追いかけてきたブリジットを自分のコートで包み情熱的なキスをしたり。
そしてブリジットを見つめる真摯な眼差し。
あんな目で見つめられたらブリジットじゃなくてもクラクラしてしまいますよね。
この映画を観てコリン・ファースが気になった人にはぜひ映画「ラブ・アクチュアリー」をおススメします。
「ラブ・アクチュアリー」はヒュー・グラント共演の恋愛オムニバス映画。
静かな佇まいながらも女性に対する情熱的なコリン・ファースの姿を観ることができます。
まとめ
とにかく登場する人々がみんな魅力的。
ダニエルやマークだけでなく、ブリジットを取り巻く個性豊かな友人たちもまた最高。
落ち込んだ時やバースディーなど、ブリジットの大切な時には必ず駆けつけてくれて失敗も失恋も笑い話にしてくれる友人たちです。
結局ブリジットって最高の友人たちに囲まれて、ダニエルとマークというレベルの高い2人の男性から求愛されるというなんとも贅沢で羨ましい女性。
なぜブリジットが?という声も聞こえてきそうですが、でもそれはブリジットが偽らない等身大の自分を生きているからこそではないでしょうか。
ポジティブな人生は中々難しいものですが、ブリジットを観ていると何となく自分も頑張れそう、自分も人生のヒロインになれるかも・・・
そんな風に思える作品です。
ブリジットとマークのその後が気になる方はぜひ続編「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の12か月」と「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」もチェックしてみてくださいね。