【ネタバレあり】映画『3月のライオン 前編』あらすじ感想:

3月のライオン 前編

将棋1局で最長どれくらいかかるかご存じですか?

 

プロの公式戦では名人戦になると1人のもち時間が9時間あります。

これは1人の棋士が合計9時間以内で将棋を指すという時間制限で、試合では棋士が2人対戦するので長ければ最長18時間にも及ぶ試合になります。

脳をフル回転させ、いかに集中力を切らさないで指せるかがとても重要です。

原作は漫画家、羽海野チカの描いた「3月のライオン」です。2011年第4回マンガ大賞にも選ばれており、アニメ化もされた人気作品です。

映画「3月のライオン 前編」主人公桐山零が自分と自分自身の将棋に向き合い苦悩しながらも周りに助けられ彼なりに成長していく物語です。

簡単なあらすじ&ネタバレ

桐山零(きりやま れい)は幼い頃に交通事故で両親と妹を亡くします。

葬式で幸田柾近(こうだ まさちか)「将棋は好きか?」と聞かれ零は生きるために肯定し、幸田家に引き取られることになります。

 

幸田家には2人の姉弟香子(きょうこ)歩(あゆむ)がおり、零は姉の香子に目の敵にされながらも必死に将棋を学び、彼らをいつしか抜き強くなります。

 

零が高校生になる頃、義理の父である柾近に彼の実の子供である香子と歩は奨励会を辞めるように諭されます。

香子の夢はプロ棋士になることで、その夢を砕かれ彼女は怒り狂いながら家を出ていこうとします。

しかし、それを零が止めます。

代わりに零が自分なら誰も心配することはないと言い自ら幸田家から出ていくことにします。

そして、現在零は六月町で1人暮らしをしながら高校に通い、奨励会の試合をこなす日々を送っています。

 

ある日、奨励会で義理の父である柾近と対局し勝ちます。

しかし、そのことに複雑な心境を抱える零に対し先輩棋士の三角龍雪(みすみ たつゆき)と松本一砂(まつもと いっさ)に飲みに連れていかれ泥酔してしまいます。

そこに川本あかりが通りかかり介抱され、川本家の三姉妹あかりひなたモモに出会い、彼女らと交流していくようになります。

 

そんな中、獅子王戦トーナメントで勝ち進む零は義姉の香子と複雑な関係である棋士、後藤正宗(ごとう まさむね)との対決に闘志を燃やします。

しかし、そのことに集中するあまり、次の対戦相手である島田開(しまだ かい)を見くびり彼に負けてしまいます。

 

その後、島田と後藤の試合を観た零は自身の将棋を成長させるため島田の研究会に入ります。

また、新人王トーナメントも進んでおり零は友人である二階堂晴信(にかいどう はるのぶ)が準決勝で倒れたことを知ります。

 

零は二階堂を棄権に追いやった山崎順慶(やまざき じゅんけい)に怒り、新人戦トーナメント決勝に挑むこととなるのです

『3月のライオン 前編』のキャスト

  • 桐山零(神木隆之介)…本作の主人公。史上五人目となる中学生でプロ棋士となる。
  • 川本あかり(倉科カナ)…泥酔していた零を助けた人物。三姉妹の長女。
  • 川本ひなた(清原果耶)…川本家の次女。中学生。
  • 川本モモ(新津ちせ)…川本家の三女。
  • 川本相米二(前田吟)…三姉妹の祖父。将棋好き。
  • 幸田柾近(豊川悦司)…零の義理父。零を内弟子として引き取った。
  • 幸田香子(有村架純)…零の義姉。
  • 宗谷冬司(加瀬亮)…将棋界のトップに君臨するタイトル保持者。名人。
  • 後藤正宗(伊藤英明)…9段。入院中の妻が居ながら義姉の香子と微妙な関係にある。
  • 島田開(佐々木蔵之介)…山口県出身の棋士。8段。宗谷とは同い年。
  • 二海堂晴信(染谷将太)…零をライバルと言う友人。
  • 山崎順慶(奥野瑛太)…新人戦で4回優勝している。零と二階堂の宿敵。
  • 林田高志(高橋一生)…零の高校の教師。

『3月のライオン 前編』の感想

「もっと自分の将棋を、自分自身を大切にしろ」

シン

この言葉がとても印象的でした。

零の対局に対し二階堂が解説中に言う言葉です。

言い方も熱いんですが、それよりも「自分自身を」という一言が自分をこれまで犠牲にしてきた零に対して言っているように感じられ二階堂の優しさにじーんと胸が熱くなりました。

友人だから零のことをここまで見てきた二階堂だからこそ、零自身に対する心配と憤りがあるのかなと感じました。

零の自分が折れれば丸く収まるという考え方を治してほしいという気持ちも隠れているように私は思いました。

印象的なシーン

印象的なシーンは零が走り自身の胸の内を泣きながら吐露する場面です。

この場面の前に零にとって理不尽に当たられる事が度々重なり、自分には将棋しかないことに行場のない想いが溢れ出します。

ただ生きるために好きでもない将棋を指すのは本人にとって苦しさもあり、逃げ場もなくどんだけ今まで彼が思いつめていたんだろうと胸が痛みました。

早く零が幸せになってほしいと思いました。

零を取り巻く人間関係

また、零を取り巻く人間関係が複雑であり、特に義姉である香子との関係は観ていて苦しいものでした。

お互いに気にかけてはいるものの、香子の態度に零は怒りは感じないのか真摯に受け止める事が多く、怒り返せば良いのになと私は感じました。

自分をないがしろにしてしまいがちな零の性格の問題も関係しているような描写でした。

 

一方、香子は憎い気持ちはあるものの、時折優しさを覗かせる場面もあり、彼女自身も悩んで苦しい立場にあることが分かります。

ただ幼少期に名前に関する見下し方は4歳年下にそこまで言わんでいいだろうと観ていた私が怒りを感じました。

私が零だったら一生許さないと思います。

でも将棋なしで出会えてたら良い関係が築けていたんじゃないかな、と思いました。

 

また、川本家の三姉妹との交流シーンはほのぼのと明るく、心がほっこります。

何かと零のことを気にかけてくれる三姉妹に零も表情がほっと明るくなり幸せそうにしているのが良かったです。

シン

後編では、彼女らとの関係にどんな変化が訪れるのか楽しみです。

『3月のライオン 前編』のまとめ

映画「3月のライオン 前編」は、桐山零の将棋に対する姿勢と彼自身の成長を描いた物語でした。

前編では新人王トーナメントまでが描かれており、後編では零がどのように変貌していくのか楽しみになる映画です。

将棋好きの方はもちろん、心理戦が好き、静かな闘志で戦う主人公が好きだという方にはおすすめです。

以上!

シン

以上!ここまで読んでいただきありがとうございました。

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