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映画『マスカレード・ホテル』ネタバレあらすじ・感想:犯人のネタバレあるので注意!

マスカレードホテル

少しの非日常が味わえる、ホテルという場所。

そこにはいろんな人がいます。どこからきたのかも、どこへ行くのかも。

今回はそんなたくさんのひとが訪れるホテルを舞台にしたミステリー、「マスカレード・ホテル」をご紹介します。

映画『マスカレード・ホテル』

【原作】マスカレード・ホテル(東野圭吾)

【公開】2019118日(金)

【監督】鈴木雅之

【出演】木村拓哉/長澤まさみ/他

映画『マスカレード・ホテル』ネタバレ・あらすじ

都内の超一流ホテルとして名高いホテル・コルテシア東京。

そこへなんとも似つかわしくないバンが次々とやってきては殺伐とした雰囲気でたくさんのひとが駆け込んできます。

都内で起こった三件の殺人事件。

その次の犯行予告が指し示していたのがコルテシア東京だとのことで、警察が潜入捜査をするためにやってきたのです。犯行予告は次に事件が起こる場所を指し示すだけのもので、

それがいつ起こるのか、三件の被害者のつながりを警察が見つけられていない今、手がかりは一切ありませんでした。

そんな現状で警察が選択したのは、警察の人間をホテルの従業員に紛れ込ませるというものでした。その中でもホテルの顔・とされるフロントクラークとして任命されたのは新田浩介という刑事でした。そしてその教育係となったのは山岸尚美。

尚美は顔合わせが終わった後、新田に身だしなみを整えるようにホテルの中にある理髪店に連れて行きます。身なりを整え、見かけだけは一端のホテルマンのようになっても、やはり刑事としての習性かお客様を睨みつけてしまう新田に、ホテルマンとしての姿勢を教えていく尚美。

ではなくお客様です」

どんなことが犯人への手がかりになるかわからないために、来るひと来るひとすべてが警戒対象とする新田に尚美は何度もそう繰り返します。けれどお客様も、ホテルマンだって人間です。そこにはもちろんすんなりとはいかない問題も生まれてしまって

視覚障害者の女性(片桐瑶子)

目の不自由な老婦人。

直感を大事にしているといって、最初にフロントで対応した新田から、担当を尚美に変えて欲しいと希望します。それからも、騒がしいと言って部屋の変更を希望したり、着替えようとして取れてしまったボタンを探して欲しいと言った要望で尚美を呼び出します。

ところが新田は、視覚以外の感覚をことさら大事にする視覚障害者としてはありえない、「手袋をはめている」ことに違和感を感じて瑶子を警戒します。

チェックアウトの際、瑶子は尚美にネタばらしをします。

視覚障害者のふりをしていたのは、近くコルテシア東京に宿泊する予定という視覚障害者で自分よりももっと霊感が強い夫のために下見をしていたんんだと。

早い段階で目が見えていることに気づいていたのにあなたはわがままを聞いてくれた

ありがとうと礼をいう瑶子に尚美は何か悪いことを企んでいるんじゃないかと疑っていた、ごめんなさいと謝ります。けれど瑶子はそんな尚美の様子も含め、「ここはいいホテルね」と告げて去って行きます。夫が滞在するときのためにあなたのことを話しておく、と笑って。

ストーカー被害にあっている?女性(安野絵里子)

絵里子はフロントへとある男性の写真を示し、自分に決して近づかせないようにしてほしいとものすごい剣幕でした。

尚美は事情を話すよう絵里子に伝えましたが、絵里子は話そうとせず、とにかく近づけるなと繰り返すばかり。尚美はそんな絵里子へ男性の写真を返却します。誰に対しても絵里子の情報は出さない、だからこの写真もいらない、と。

ところが実際その男性がホテルに来てしまうと焦ってしまった尚美はホテルマンが絶対やってはいけない「部屋番号を教えてしまう」行為をしてしまいます。てっきり絵里子の方が狙われていると思ってそうしてしまいましたが、本当は逆なのではないかと気づき、その男性の部屋へ新田と走る尚美。

絵里子が乱入したその部屋には写真の男性と別の女性がいましたが、その女性は憤慨して部屋を出て行ってしまいます。実はその男性は絵里子の夫で、東京に出て来るたびに浮気をする夫に離婚届を持ってきただけだというのです。

その後、清々しい顔でフロントに来た絵里子に尚美はすっかり騙されましたと言います。どうにか証拠を掴むためにいろいろ考えたの、という絵里子の顔はとても晴れやかでした。

絵里子の見送りが終わった後、新田は尚美にこれまでも似た様なことがあったのかと尋ねます。尚美はしばし思案して一年前にあったことを話すのです。

尚美の回想

ここに泊まる予定である彼氏にサプライズを仕掛けたいから部屋番号を教えてほしい、と言ってきた女性に尚美はその様な方はお泊りではない、と答えます。しかし、女性はなおも食い下がって、「ここに予約したことは知っているんだ」と言います。

それでも部屋番号を教えるわけにはいかない尚美は、「確かに予約はされていた、けれど直前になってキャンセルされたようだ」と切り返すのです。

どうあっても部屋番号を知ることはできないとわかったのか、女性は今度は自分に部屋を用意するように要求します。けれどそれも満室だからできかねると尚美は断ってしまいます。そこまでされた女性はもういい!とホテルから出て行ってしまうのでした。

そして、また別の日。

今度のお客様は新田へ何かと突っかかる男性でした。

新田に絡む男性(栗原健治)

新田がフロントカウンターから出ていたときに新田へ荷物を差し出す男性客・栗原ががいました。ボーイを呼ぼうとした新田でしたが、お前が持て、とその男性は新田へ絡んで来ます。

さらに、案内した部屋に通すとホームページの写真と違うとクレームをつけられ、別の部屋を案内させられます。念のため、と抑えたすべてのグレードの部屋を案内した結果、最終的には元の部屋で良いと言われてしまうのです。

部屋の問題が解決したかと思えば、新田はまたも栗原に呼び出されてしまいます。

カバンに入れていたパソコンで入力していたデータが消えてしまったというのです。

カバンを運んでいた新田の責任だと英語のコラムの入力を命じられてしまいます。

しかも新田が逃げないように、と栗原の部屋で、かつ定期的に新田の携帯に連絡をするためホテルの電話から栗原の携帯へかけ直すように、という念の入れようです。

タイピングが大の苦手だという新田の代わりに尚美が入力を行なっていきます。

お客様への献身的な尚美の仕事ぶりになぜかと問う新田。

尚美は懐からお守りを取り出します。

それを懐かしそうに眺めながら、かつて高校生の頃、受験の時にこのホテルに泊まったこと、

そして受験当日お守りをホテルに忘れてしまったけれど、尚美が受験会場に着く頃にはそのお守りが届いていたこと。そしてそのお礼をしにホテルに行くとあくまでもホテルとして当然のサービスを行っただけだという姿勢に感銘を受けたのだと。

そうして翌朝。

栗原は新田に入力した記事がところどころ単語が飛んでいると言いがかりをつけて来ます。

しかし昨夜の尚美の真摯な対応を知っている新田は思わず言い返そうとしてしまいますが、なんとか堪え、データの復元をさせてもらえるように頼み込むのです。

実は栗原はかつて教育実習生として新田の通っていた学校におり、英語の得意だった新田に恥をかかされた過去を持っていました。それをきっかけに教師になる道を諦めてしまった栗原はそれから就く仕事もうまくいかずに田舎に戻る前の最後の贅沢と思ってコルテシア東京に来たのだと。けれどそこに新田がいたものだからなんとか新田もクビにしたかった、と新田に対して謝罪する栗原。悲しげに立ち去ろうとする栗原に、新田は心を込めてお見送りをします。

そんな栗原の電話での所在確認から事件の手がかりを掴む新田。

実は3件の事件は暗号によって連続殺人事件に見せかけられた単独の事件だったのではないか、と。それを証明するように、新田が睨んでいた第1の事件の犯人が捕まります。

そして、それぞれの犯人たちがやりとりしたメールのやりとりも

この計画を立てたのは次の事件を起こす犯人だろうというところまで掴んだ警察。

ところが連続殺人でなくなったことからさらにコルテシア東京で起こる事件の予測も手がかりもなくなってしまいます。そんな中で、新田はコルテシア東京で結婚式を挙げる予定の高山に不審なプレゼントが届いていたことから、高山が実はストーカー被害に悩まされていたことを知ります。高山の結婚式は明日。

警察は事件の起こる可能性を発見したことで、当日の厳戒態勢をしきます。

それとは別に新田は第1の事件で相棒であった能勢が口にした「連続殺人に見せかけたかったのなら、なぜ殺害方法を揃えなかったんだろう」という問いにひとつの回答を見つけていました。

それは、この事件を計画した人物は実はすでに別の殺人を犯しており、その犯行とこれから起こす犯行を結びつけられたくなかったのではないかというものでした。能勢にそれらしき時間がなかったか調査を頼む新田。

そして結婚式当日、新田は不審な雰囲気の男性をマークします。

その男性は、女装して高山の会場へ向かっていました。

会場に向かう高山たちの前に姿を現したその男性をすんでのところで捕らえた警察でしたが、その男は高山のストーカーではなく、暗号のカードを渡すよう頼まれただけというのです。

そんなとき、新田の元に能勢からの調査報告が届きます。

能勢が目をつけたのはとある若手劇団員の死亡事件。ところが能勢から送られてきたその劇団の写真には新田の知った顔がいたのです。

しかもこの、コルテシア東京で知り合った顔。

 

—-ここより犯人ネタバレです—-

 

 

――そう、片桐瑶子が、そこにいたのです。

フロントに戻った新田は尚美の姿を探しますが、なんと尚美はまさにその片桐の案内をしに行っているというのです。瑶子用に抑えていたいくつかの部屋へ走る新田。

その頃尚美は瑶子に拘束されていました。

老婦人だと思っていた瑶子は変装で、本当の姿は新田に語った、サプライズをしたいからで彼氏の部屋を知りたいと尚美に言った女性、でした。実は能勢が探してきた劇団員の男性と恋人関係にあったという彼女は、お腹の中に赤ちゃんがいたことからその男性に責任を取らせようとずっと探してようやくコルテシア東京に泊まることを突き止めたというのです。

尚美に追い返されてしまった後もホテル前で待ち伏せしていた彼女。

その夜は冷たい雨が降っていましたが、そこから立ち去ることもできない彼女はなんとかコートのフードをかぶって夜を凌ぎます。そしてようやくその男性が出てきたところを捕まえようとしたところ、お腹に走った激痛に倒れてしまうのです。

それからずっと相手の男性と尚美を殺すことばかり考えきたという犯人の女性。

あわや手に取った注射器を刺されてしまいそうになったその瞬間、新田がその部屋にたどり着き犯人確保に至るのでした。

映画『マスカレード・ホテル』感想

映画を観る前に原作を読んでいましたがしっかり原作の大事なところを抑えられていて本筋がぶれていなかったので

とても面白く観ることができました。

 

過去の回想がまさかここに繋がるのか、というようなラストだったり

お客様とのやりとりの中から事件の謎解きのとっかかりを見つけていくという

ミステリーの面白さやホテルの仕事の中での面白さもしっかり描かれていて見応えのあるお話だなぁと思います。

ぜひあなたも見てくださいね!それでは!!

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