2012年から小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されている「盾の勇者の成り上がり」。
小説は2018年12月現在、20巻まで発行していて累計発行部数は120万部を突破。
もちろんコミック化もされています。
最近、本当に「なろう」原作のアニメが多いですね!しかも面白い!
「なろう」系というだけでも「面白そう」と思ってハードルが上がってしまいますが、実際どうなのか。
キャストやOP・EDテーマも含めて見ていきたいと思います。
第1話「盾の勇者」
平凡な生活を送っていた岩谷尚文。
ある日ふと訪れた図書館で出会った1冊の本を興味本位で見ていると、本に吸い込まれてしまいます。
勇者として召喚されたのは「剣」・「槍」・「弓」・「盾」の4人ですが、最初から何故か扱いが酷い「盾の勇者」である尚文。
王にも粗雑な扱いを受け、その夜に他の勇者との会話の中でわかったのは「”盾”はどのゲームでも上位ランクはいない」という事でした。
まずはレベル上げという事で、パーティを組むことになりますが、尚文に付く人はおらず、やっと付いて来てくれたマインも何か裏がありそうな様子。
他の3人の勇者も尚文が「盾」だからなのか、下に見ている様子でした。
結局、尚文はマインに陥れられて装備やお金を全て持ち去られ、そのうえ地位も名誉も無くなってしまいます。
他の勇者も国の人々も尚文の話は全く聞かず、マインの言う事を鵜呑みにして尚文を蔑む。
それまでは少し頼りない感じで、人の良さや優しさが全面に出ていた尚文でしたが、この事で色んな事を察し、諦め、「一人でどうにかする」とヤケクソな状態で城を出ます。
その精神的なダメージは、味を感じなくなる程でした。
ただ一つの救いは、マインと一緒に訪れていた武器屋の主人が尚文の目を見て「何かあった」と気づいた事でしょうか。
裸同然の装備だった尚文になけなしの装備を譲ってくれたのです。
「成り上がり」というタイトルの理由がよくわかる1話でした。
そしてこういう実体験をした人は少なからず居るのではないでしょうか。
設定的にはスキルやレベルといった概念がある辺り、ものすごく「ゲーム」ですが・・・異世界とはゲーム内という事なのか、謎な所です。
第2話「奴隷の少女」
1話の終わりに奴隷商に声を掛けられ、「奴隷は呪いの効果で嘘もつけず、主人を裏切る事もない」と言われて奴隷を買う事を検討していました。
「盾」という事で、防御力はあっても攻撃力はなく、レベル上げなどに行き詰っていた事もあり、一番安い「亜人」の奴隷と契約します。
そこで初めて「同行者設定」というものを知る事になるのです。
武器屋で奴隷・ラフタリアの防具と武器を調達した時に、武器屋の主人から「同行者設定」をすると経験値も共有できると教えられ、マインがやはり確信犯だったと舌打ち。
ラフタリアと共にレベル上げをしながら、盾の能力開放をしていると「調合」などもできるようになりました。
盾のスキルで調合って・・・後々どんなスキルが手に入るのか気になりますね。
「調合」で薬を作り、ラフタリアの咳を治したり、売ってお金を稼いだり。
少し意外だったのは、薬屋の主人がひいき目無しに尚文と関わっている事です。
他の店ではマインとの事件でとても蔑まれているのに、薬屋の主人は普通の対応で、こちらも少し安心感を感じます。
またラフタリアとの関係も、最初はぎくしゃくしていましたが徐々に打ち解けていきます。
尚文は事件の後から冷たい表情になっていましたが根は優しいし、契約は”奴隷”なものの、普通に食事も一緒に摂り、ラフタリアが欲しそうにしている物を買い与えたりと、親子に近い関係でしょうか。
ラフタリアの装備を剣に変え、リユート村に行くことにした尚文。
手っ取り早くお金を稼ぐ方法を訪ねると、洞窟の鉱石の情報を得ます。
洞窟には災厄の時から住み着いた魔物が居るとの事でしたが、鉱石採取に行くと、想通り魔物が出現。
尚文が魔物を抑えてラフタリアに攻撃するよう命じますが、トラウマから中々攻撃する事ができません。
「お前の両親は戻ってこないが、災厄までに強くなり、お前のような思いをする子を減らすことはできる。」
と説得しますが、ラフタリアは「イヤ!」と泣くばかり。
「もういい、ここを出ろ。俺はお前が逃げる時間を稼ぐ。」と尚文が言うと、逃がしてくれた両親を思い、大切な尚文が居なくなるのは嫌と、トラウマを断ち切って魔物を倒すことに成功します。
冷たい言い方をしていますが、弱っていたラフタリアの信用を得ている辺り、人柄が伺えますね。
第3話「災厄の波」
洞窟を出て1週間・・・と始まりますが、ラフタリアの成長の早さに驚きます。
少女だったはずなのに、もう高校生か成人女性かというくらい。
「亜人」だからでしょうかね。
災厄を前に装備を整えに武器屋に行くのですが、ラフタリアの言動が尚文の”奴隷”とは思えなくて笑いますw
また、「災厄がいつ起こるかわかれば・・・」と尚文が漏らすと、武器屋の主人が確認方法などを教えてくれました。
教えられた場所に行ってみると、「竜刻の砂時計」が。
そして他の3人の勇者に再会します。
ほんと、他の3人の勇者は見下しててキライです・・・
ついに「災厄」が訪れると、本当に「災厄の波」の元へ召喚されます。
近くにリユート村がある事がわかると村人を助けに向かい、「囮になるから逃げろ」と駆け回ります。
その姿に打たれた村人が戦う意思を示した時、王国騎士団が広範囲の魔法攻撃を仕掛けてきます。
尚文が居る事、住人がいる事を知っていてやるんですから、タチが悪い。
またしても「盾の勇者」をバカにしている騎士団長ですが、部下は尚文とラフタリアの戦いに心を打たれ、共闘します。
その時、他の3人の勇者が”ボス”を倒し、「災厄」は収束。
この辺りも「ゲーム」ですよね。
「今回のボスは楽勝だった」と話す、槍と剣と弓の勇者。
この3人は本当に上から目線で、ゲームとしか思っていない。
「尚文が居ても足手まとい」としか思っていないのです。
“盾”って、結構重要な役割だと思うんですけどね・・・他のジョブより防御力が高くてHPもあって、ヘイトを稼いでくれるから、攻撃がしやすいんです。
でもこれって、敵が強くならないと実感できないんですよね。
この3人は後々それに気づいてくれるのでしょうか・・・。
村を守った尚文は村人からとても感謝されますが、「勝手にしろ」と悪態をつく・・・恥ずかしがりでしょうか?w
3話にして最初の「災厄」が訪れ、リユート村の人々の信頼を勝ち取った尚文。
OP映像を見ると他にも仲間を増やすようなので、尚文がこの先どうしていくか、またどんな「災厄」が訪れるのか気になります。
キャスト
岩谷 尚文(いわたに なおふみ):石川 界人(いしかわ かいと)
生年月日:1993年10月13日
血液型:AB型
代表作
- 「イナズマイレブンGO ギャラクシー」瞬木隼人
- 「ハイキュー!!」影山飛雄
- 「境界のRINNE」六道りんね
- 「双星の陰陽師」斑鳩士門
- 「僕のヒーローアカデミア」飯田天哉
小学生の時から「演技をしたい」と思っていましたが、声優を志したのは高校1年生の時。
両親に猛反対されましたが、学費を出さないことを条件に養成所に通う事を認めてもらったそうです。
アルバイトで得たお金でプロ・フィット声優養成所に入所し、2011年にデビュー。
2014年には「第8回声優アワード新人男優賞」を受賞しています。
ラフタリア:瀬戸 麻沙美(せと あさみ)
生年月日:1993年4月2日
血液柄:O型
代表作
- 「ちはやふる」綾瀬千早
- 「ウィッチクラフトワークス」火々里綾火
- 「東京喰種トーキョーグール」真戸暁
- 「夏目友人帳 陸」月子
- 「刀使ノ巫女」折神紫
声優を志したのは中学2年の時。
2010年に初めて受けたオーディションでアニメ「放浪息子」高槻よしの役に抜擢されます。
初めての仕事だったにも関わらず、監督が「演技などに関して事前の指示はほとんど必要としなかった」と話していて、才能が伺えます。
フィーロ:日高 里菜(ひだか りな)
生年月日:1994年6月15日
血液型:A型
代表作
- 「とある魔術の禁書目録」打ち止め〈ラストオーダー〉
- 「妖狐×僕SS」白鬼院凜々蝶
- 「武装少女マキャヴェリズム」花酒蕨
- 「転生したらスライムだった件」ミリム
幼稚園の時、七夕の短冊に「テレビに出たい」と書いたのを見た祖父がテアトルアカデミーに応募した事から芸能界に入った日高さん。
小学校1年生から本格的に女優として活動開始。
声優として活動し始めたのは2008年からで、2009年(14歳)には初めて主演を担当しました。
その他の主要キャストはこちらの方々です。
剣の勇者・天木 錬(あまき れん):松岡 禎丞(まつおか よしつぐ)
槍の勇者・北村 元康(きたむら もとやす):高橋 信(たかはし まこと)
弓の勇者・川澄 樹(かわすみ いつき):山谷 祥生(やまや よしたか)
メルティ:内田 真礼(うちだ まあや)
OP・ED
OPテーマ「RISE」 MADKID
YOU-TA、YUKI、KAZUKI、LIN、SHINの5人からなるダンス・ボーカルユニットです。
前身ユニットとなる「J-BOYS-5」を結成したのが2014年5月で、約2か月後には「MADKID」に改名しました。
メジャーデビューしたのは2018年1月です。
メジャーデビュー1周年の記念イベントも実施し、2月初めからはインストアライブも精力的に実施する予定になっています。
EDテーマ「きみの名前」藤川千愛
藤川さんはアイドルグループ「まねきケチャ」に在籍していました。
2018年9月24日をもって卒業し、ソロ活動をスタートさせています。
生歌に定評のある藤川さん、本当に普通にアーティストとしてデビューしても良かったのでは、と個人的に思いますw
まとめ
「なろう」の原作を読んだ方のレビューでは「鬱要素が多い」という意見もチラホラ見られました。
実際、尚文に対する周りの目は辛いものがありますが、アニメですし、これ以上にはならないと思っています。
主要キャストは実力も人気も伴った方がそろっていますし、キャラクターデザインでも人気が出そうです。