劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ.lost butterfly』あらすじ・ネタバレと感想

劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] ll.lost butterfly

ゲームに始まり、コミカライズやアニメなどさまざまな媒体によって愛されている「Fate」シリーズ。

願いを持つマスターが英霊(サーヴァント)を召喚し、最後のひとりになるまで聖杯を巡って戦う、聖杯戦争を描いた作品です。

その中に登場する三人のヒロイン。

主人公衛宮士郎が召喚するサーヴァントのセイバー。

士郎の同級生で同じくマスターとして聖杯戦争に参加する遠坂凛。

そして士郎の後輩の間桐桜。

今回はその中でも「桜ルート」と呼ばれる「Heaven’s Feel」の映画第二章を紹介します。

劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ.lost butterfly』

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劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ.lost butterfly』あらすじ・ネタバレ

桜の祖父・間桐臓硯も聖杯戦争に参戦することになり、召喚した真アサシンの呪いの影によってセイバーを失ってしまった士郎。けれど士郎は聖杯戦争から降りようとはしませんでした。

 

桜を家に残し、これからどうするか、について考えていたところ、士郎に飛んできたのは雪の玉。

バーサーカーのマスター・イリヤスフィール・アインツベルンが士郎に会いに来ていました。名前を教えてほしい、といったイリヤに名前を告げると急に抱きついてくるイリヤ。

 

第一章で戦いを挑んで来た彼女とはまるで別人のような様子。

そんなイリヤに士郎は養父である「衛宮切嗣」を知っているか?と問いかけます。

顔を強張らせて知らない、と答えたイリヤはいつの間にか姿を消していました。

公園を出た士郎は次に凛と出くわし、これからのことについて話し合います。

 

ところが桜の体調が良くないからと急いで帰宅したものの、家には桜の姿はありません。

そこにかかって来た一本の電話によって、士郎は学校に呼び出されます。待ち構えていたのは、ライダーのマスターで士郎の同級生、桜の兄でもある間桐慎二でした。

桜にナイフを突きつけて、解放して欲しければライダーと戦って無事でいてみせろと言います。

 

あわやここまでか、となったとき。

窓から飛び込んで来たのは凛とアーチャーでした。

アーチャーが加勢し、ライダーのマスターが本来は桜だったと判明したこと、

ライダーをもう慎二には預けないと桜が拒否したことで形勢逆転したかと思いきや。

追い詰められた真司は桜の耳についていたイヤリングの石を破壊します。

 

中の液体が桜にかかると、突然桜が苦しみだしてしまいます。

そんな桜の様子に呼応するように、桜の魔力が暴走し士郎たちを攻撃してきます。凛をかばって、お腹に怪我をした士郎。その後凛はライダーと一緒に士郎と桜を教会に連れて行きます。

 

言峰によって手当を受けた士郎は桜の容体について衝撃の事実を知らされます。

桜は子どもの頃から刻印虫によって身体も心も侵食され、そんな目にあった女性たちはおかしくなってしまう、ということでした。十一年分の刻印虫をどうにかするためには、それこそ聖杯に願わなければ助からないレベルだと言うのです。

 

桜の顔を見ようと部屋に入ったところ、そこに桜はいませんでした。

外に繋がる窓のところには士郎が桜に渡した士郎の家の鍵が落ちていました。

 

桜を探し出し、家に帰ろうと言う士郎に、帰れないと首を振る桜。

自分は処女でもないし、変なものに身体を触られたりと士郎に守ってもらえるような綺麗な存在ではないのだと。

そんな桜を士郎は抱きしめ「桜だけの正義の味方になる」と決意するのでした。

 

桜に鍵を渡し、手を繋いだまま歩いてきた士郎を出迎えたのは凛とアーチャーでした。

アーチャーは、「みんなを守る正義の味方」というこれまでの自分の信念を変えるのならお前に未来はない、と諌めるも士郎はその決意を変えることはありませんでした。

 

ライダーのマスターが桜だと知った士郎はこれからの方針を「桜に聖杯を獲得させる」というものへ変更しようとします。けれど士郎はセイバーを失った身。戦力的にも他のマスターと協力しようと考えます。そこで会いに行ったのはイリヤ。

 

ところがそこには先客がいました。

臓硯がバーサーカーへアサシンを仕掛けていました。

セイバーを取り込んでいた影が同様にバーサーカーにも襲いかかります。奮闘するもその影の前にはなすすべもないバーサーカー。さらにその影の中から、様子も服装も違うセイバーが現れ、バーサーカーを倒してしまいます。

イリヤも連れてなんとか侵食してくる影から命からがら逃げ出した士郎。

 

なんとか家に帰り着いた士郎が凛やイリヤを連れて帰ってきたことに驚く桜。

桜が大切にしてきた士郎との出逢いの思い出を、凛は凛としても持っていました。何度も諦めず走り高跳びに挑戦していた士郎をそれぞれ違う場所から見ていた凛と桜。

 

血の繋がった姉妹であるにも関わらず、遠坂の正式な後継となり、士郎の側で共に戦い頼りにされる凛。それだけでも羨ましいのに、自分にはそれだけしかない思い出さえも持っている…凛と士郎の会話を密かに聞きながら蹲る桜。

 

そんな焦りからか、桜は士郎の部屋へ行き服を脱いで抱きつきます。

守ると言ってくれたのは、家族としてなのか、それとも女の子として、なのかと桜は問いかけます。

それに女の子として桜のことが好きだと答える士郎。そんな士郎に桜は「抱いて欲しい」と頼み込みます。最初はためらっていた士郎でしたが桜の気持ちを受け入れて、桜に触れるのでした。

 

ずっと今が続けばいいのに、と士郎の腕の中で願う桜でしたが、悲しいことにその願いは叶いませんでした…。

 

楽しげな夢から醒めると桜は人間を殺し取り込んでしまっていました。

そこに現れたのはかつての聖杯戦争で召喚されたまま残っていたギルガメッシュでした。

けれど桜はそんなギルガメッシュすら取り込んでしまいます。

 

そんな桜の変容はますます加速し、とうとう本来の桜の姿を失ってしまうのでした…。

劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ.lost butterfly』感想

あ、そういえばこれって元々はエロゲーだったんだよね、と思い出しました。

この映画を観る直前に「凛ルート」のお話を見ていたこともあって、雰囲気の差にびっくりしました。どちらかというと恋愛要素が大きいんだなぁと。

 

士郎が桜を殺さねば、と包丁を片手に眠る昨夜の傍に立ったときには少し人魚姫のエピソードを思い出してしまったというか…全体的にシリアスムードなのかなと思います。

そもそも桜の過去がなかなかシビアなので…

 

最終章は2020年春だそうです。

最後、どんな風にまとまるのか、ゲーム自体はプレイしていないので結末がとても楽しみです。

それでは!!

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